トイメディカルが優秀賞を受賞｜第22回九州ニュービジネス大賞

@Press
2025.06.12

塩分の過剰摂取問題の課題解決に取り組むトイメディカル株式会社（本社：熊本県熊本市、代表取締役社長：竹下英徳）は、2025年6月11日（水）に開催された「第22回九州ニュービジネス大賞表彰式」において、優秀賞および日本弁理士会九州会会長賞を受賞いたしました。

右側：代表取締役社長竹下英徳

このたび当社が受賞した「第22回九州ニュービジネス大賞表彰」は、一般社団法人九州ニュービジネス協議会が主催するもので、九州地域における起業家精神とニュービジネス創出を目的とした権威ある表彰制度です。
本表彰は、革新的な技術やサービスに挑戦し、成長性・将来性・社会貢献性に優れた企業を表彰するもので、当社の塩分オフセット技術を軸とした食品開発事業がその新規性と社会的インパクトにおいて高く評価され、今回の受賞に至りました。

トイメディカルの事業背景

世界保健機関（WHO）によると、成人の1日あたりのナトリウム（食塩相当量）摂取目標は5g未満とされていますが、日本人の平均摂取量は男性10.9g・女性9.3g（厚生労働省「国民健康・栄養調査2022年」）と、基準の約2倍に達しており、高血圧や心血管疾患のリスクを高める深刻な健康課題となっています。これは日本に限らず世界中で共通の傾向であり、国際的にも減塩への取り組みが急務となっています。しかしながら、従来の「減塩」は薄味になり食事の満足度が低下したり、味付けの調整の手間など継続することが困難だと感じる方が多くいらっしゃいます。

この課題に対してトイメディカルでは「塩分量は減らさず、オフセットする」という、従来とは異なる発想でアプローチしています。当社が独自に開発したこの「塩分オフセット技術」は、海藻由来の食物繊維アルギン酸類を用い、食事中の塩分（ナトリウム）を胃の中で吸着し、吸収しにくい形に変えて、最終的に便として排出するという新しいメカニズムに基づいています。これにより、料理の味を変えることなく、実質的に“減塩”の効果を得ることが可能です。

この技術の原点は、代表の友人が人工透析患者となり「また自由にラーメンを食べたい」という願いから始まりました。大学との共同研究を経て、2018年にはサプリメント「デルソル」を発売。さらに調味料や食品への応用を進め、2024年には新しい減塩調味料「零（ゼロ）シリーズ」、2025年春には山形のオランダせんべいとのコラボ商品「気にせんべい」を開発・発売しました。現在も複数の食品メーカーと連携し、アルギン酸類を活用した商品開発を進めています。

次世代の減塩調味料「零シリーズ」