ジブラルタ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼 CEO:蕪木 広義)は、20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(男性1,283名 女性717名)を対象に、「教員の意識に関する調査2025」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
表1:
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自身の教員生活の充実度を点数(100点満点)で表すと何点になるか聞くと、「80点台」に最も多くの回答が集まりました。また、「50点台」や「60点台」、「70点台」、「90点台」にも回答が多くみられ、平均は69.8点でした。
表2:
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子どもの頃に嫌いだった教科を聞くと、男性では1位「国語」、2位「保健・体育」、3位「算数・数学」、4位「音楽」、5位「美術・図工」となりました。
女性では1位「保健・体育」、2位「算数・数学」、3位「社会」、4位「美術・図工」、5位「理科」となりました。
表3:
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子どもの頃に就きたかった職業を聞くと、男性・女性ともに1位は「教員」となりました。男女ともに子どもの頃の夢を叶えた人が多いようです。以降、男性では2位「プロスポーツ選手」、女性では2位「保育士・幼稚園教諭」、3位は男女ともに「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」となりました。
表4:
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教師として職場に入ってきてほしい有名人を聞くと、男性回答・女性回答ともに「大谷翔平さん」が1位となりました。理由として、「ストイックで真面目で、生徒に多大な良い影響を与えてくれそうだから」、「常に向上心をもっていて目標を達成できる努力家なので、言葉に説得力があるから」、「努力することの大切さを上手に子どもたちに伝えることができそうだから」といった回答が挙げられました。努力家でストイックなイメージから大谷翔平さんに生徒のロールモデルとなってほしいと感じている人が多いようです。
以降、男性では2位「イチローさん」、3位「武田鉄矢さん」、4位「明石家さんまさん」、5位「阿部寛さん」、女性では2位「天海祐希さん」、3位「明石家さんまさん」、4位「大泉洋さん」、5位「武田鉄矢さん」となりました。
[アンケート調査結果]
◆教職について
・教員になりたいと思った理由 「教えることが好きだから」は40%、女性では3人に1人が「収入が安定しているから」
全国の20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(全回答者)に対し、教職について質問しました。
まず、全回答者(2,000名)に、教員になりたいと思った理由を聞いたところ、最も高くなったのは「教えることが好きだから」(40.0%)でした。次いで、「子どもが好きだから」(32.1%)、「収入が安定しているから」(29.0%)、「尊敬する教員・憧れる教員に出会ったから」(28.4%)、「専門分野の研究をしたいから」(13.1%)となりました。
男女別にみると、男性では女性と比較して「教えることが好きだから」(男性42.6%、女性35.4%)は5ポイント以上、「クラブ・部活の指導をしたいから」(男性16.1%、女性5.7%)は10ポイント以上高くなりました。一方、「収入が安定しているから」(男性26.6%、女性33.3%)、「福利厚生が充実しているから」(男性8.7%、女性15.1%)は男性より女性のほうが5ポイント以上高くなりました。女性では安定したキャリアを求めて教職を選択した人も多いのではないでしょうか。
・教員生活の充実度を100点満点で表すと? 平均は69.8点
次に、自身の教員生活の充実度を点数(100点満点)で表すと何点になるか聞いたところ、「80点台」(27.7%)に最も多くの回答が集まりました。また、「50点台」(12.4%)や「60点台」(11.3%)、「70点台」(16.0%)、「90点台」(14.2%)にも回答が多くみられ、平均は69.8点でした。
男女別にみると、充実度の平均は、男性では70.9点、女性では67.8点となりました。また、男性・女性ともに年代が上がるにつれ充実度の平均が高くなる傾向がみられました。男女ともに最も高くなった60代の平均は、男性では75.4点となり、女性では78.1点となりました。教員としての経験を重ね、充実度が上がっていくのではないでしょうか。
・教員としてどのようなときにやりがいを感じる? 1位「児童・生徒の成長が感じられたとき」
2位「児童・生徒の笑顔を見たとき」3位「児童・生徒と感動を分かち合えたとき」
教員としてどのようなときにやりがいを感じるか聞いたところ、「児童・生徒の成長が感じられたとき」(59.9%)が最も高くなりました。子どもの成長している姿を見ることがモチベーションにつながるという人も多いのではないでしょうか。次いで、「児童・生徒の笑顔をみたとき」(48.3%)、「児童・生徒と感動を分かち合えたとき」(42.1%)、「保護者からお礼・感謝されたとき」(35.8%)、「クラスが一つにまとまったとき」(31.9%)の順となりました。
男女別にみると、「児童・生徒が卒業後に活躍したとき」(男性28.9%、女性20.1%)は女性と比べて男性のほうが5ポイント以上高くなりました。また、女性では「児童・生徒の笑顔を見たとき」(男性44.6%、女性55.0%)が男性と比べて10ポイント以上高くなりました。
・理想の教員像 1位「授業がわかりやすい」2位「児童・生徒のやる気を引き出している」
20代では「児童・生徒から慕われている」がTOP2入り
続いて、理想の教員のイメージについて質問しました。
全回答者(2,000名)に、理想の教員像を聞いたところ、最も高くなったのは「授業がわかりやすい」(56.3%)でした。以降、「児童・生徒のやる気を引き出している」(49.1%)、「児童・生徒の変化にすぐ気づく」(45.5%)、「児童・生徒の意見に耳を傾けられる」(44.6%)、「児童・生徒とのコミュニケーションが上手」(44.4%)が続きました。
男女別にみると、「児童・生徒の変化にすぐ気づく」(男性41.2%、女性53.1%)、「児童・生徒の意見に耳を傾けられる」(男性39.4%、女性53.8%)では男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなりました。
年代別にみると、20代では「児童・生徒から慕われている」(43.6%)が2位でした。
・今後のキャリア目標は? 「現状維持」がダントツ、20代では「転職する」が5人に1人
キャリア目標について質問しました。
全回答者(2,000名)に、今後、どのようなキャリアを望むか聞いたところ、「現状維持」は63.9%と、ダントツとなりました。そのほか、「管理職を目指す」は7.2%、「スペシャリストを目指す」は16.8%、「転職する(他の職業に就く)」は8.7%となりました。
年代別にみると、20代では「転職する(他の職業に就く)」が20.8%と、5人に1人が転職を希望していることがわかりました。20代では教職に就き続けるのは難しいと感じている人は少なくないようです。教員不足が続くなか、実際に教職に就いた人が仕事を続けていけるような環境を作る取り組みが、今後一層重要になっていくのではないでしょうか。
学校種別にみると、特別支援学校の教員では、「現状維持」が70.4%となりました。
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◆教員の働き方・現場への意識について
・教員の働き方や教職の現場に対する満足度 「学校における働き方改革の進捗状況」では48%、
「仕事とプライベートのバランス」では59%、「職場の教員数」では34%、
「職場における生成AIの活用状況」では37%、「職員室の環境」では54%、「外部人材の活用状況」では42%
全回答者(2,000名)に、教員の働き方・現場への満足度を聞いたところ、【職場における働き方改革の進捗状況】については、「非常に満足」は5.8%、「どちらかといえば満足」は41.8%となり、合計した『満足(計)』の割合は、47.6%と約半数が満足していることがわかりました。また、【仕事とプライベートのバランス】では、『満足(計)』の割合が58.5%でした。ワークライフバランスは実現できていると感じている教員も少なくないようです。一方、【職場の教員数】では、『満足(計)』の割合は33.8%、【職場における生成AIの活用状況(校務への活用状況)】では37.3%と、4割を下回りました。【職員室の環境】では『満足(計)』の割合は54.3%、【職場における外部人材の活用状況】では41.7%となりました。
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【仕事とプライベートのバランス】について年代別にみると、満足している人の割合は20代(63.4%)、60代(68.5%)では6割を超えました。一方で、30代(47.2%)では半数を下回る結果となりました。30代では、私生活のライフステージの変化や仕事での業務量の増加などのタイミングが重なって、公私ともに時間がないと感じている人が多いのではないでしょうか。
勤務先の学校種別でみると、満足している人の割合は、すべての校種で5割以上となりました。また、特別支援学校の教員では63.3%となりました。
【職場における生成AIの活用状況(校務への活用状況)】について年代別にみると、20代では満足している人の割合は51.5%と半数以上が満足と感じていることがわかりました。デジタルネイティブ世代の20代では生成AIの利用に抵抗感がない人が多く、活用に馴染み深い人が多いことが考えられます。
勤務先の学校種別でみると、満足している人の割合は、高等学校の教員では40.9%でした。
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【職員室の環境】について年代別にみると、満足している人の割合は20代では69.3%と7割が満足している結果となりました。20代の教員にとっては、学校の職員室は風通しがよい環境となっており、先輩教員たちとも良好な関係を築くことができている人が多いのかもしれません。
勤務先の学校種別でみると、小学校の教員では62.5%が満足と回答しました。一方で、特別支援学校の教員では満足している人の割合は42.3%と、半数を下回りました。
【職場における外部人材の活用状況】について年代別にみると、満足している人の割合が最も高くなったのは、60代(46.0%)、一方で、最も低くなったのは30代(35.3%)となり、60代と比べて10ポイント以上低くなりました。
勤務先の学校種別でみると、満足している人の割合は高等学校の教員(39.8%)と特別支援学校の教員(39.3%)では、4割に満たない結果となりました。
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◆職業観・結婚観について
・子どもの頃に就きたかった職業 男性・女性ともに3年連続で「教員」が1位に
・生まれ変わったら就きたい職業 男性・女性ともに1位は「教員」
男性では2位「プロスポーツ選手」、女性では2位「公務員」
憧れの職業について質問しました。
全回答者(2,000名)に、子どもの頃に就きたかった職業を聞いたところ、男性・女性ともに1位は「教員」(男性33.7%、女性39.2%)となりました。男女ともに子どもの頃の夢を叶えた人が多いようです。以降、男性では2位「プロスポーツ選手」(20.0%)、女性では2位「保育士・幼稚園教諭」(14.2%)、3位は男女ともに「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(男性14.0%、女性12.8%)となりました。
過去の調査結果と比較すると、男性のTOP4は「教員」「プロスポーツ選手」「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」「パイロット」と、2023年調査から3年連続で同様の順位となりました。また、女性ではTOP3が「教員」「保育士・幼稚園教諭」「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」となり、2023年調査以降3年連続で同順位でした。
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※2023年調査:『教員の意識に関する調査2023』(2023年7月12日発表)
https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20230712.pdf
2024年調査:『教員の意識に関する調査2024』(2024年7月12日発表)
https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20240712.pdf
生まれ変わったら就きたい職業を聞いたところ、男性・女性ともに1位は「教員」(男性16.1%、女性14.2%)となり、男性では2位「プロスポーツ選手」(12.3%)、3位「大学教授・研究者」(10.2%)、女性では2位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(10.5%)、3位「医師」(10.3%)でした。
過去の調査結果と比較すると、男性では「教員」が3年連続で1位(2023年14.7%、2024年18.0%、2025年16.1%)、女性では「教員」は2年連続で1位(2024年14.6%、2025年14.2%)でした。
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・どのような職業の人と結婚した? 女性では昨年2位の「教員」が1位に
・どのような職業の人と結婚したい? 未婚男性では「医師」がTOP5入り、未婚女性では「教員」が3位に
結婚相手について質問しました。
まず、既婚者(男性1,089名、女性504名)に、どのような職業の人と結婚したか聞いたところ、男性では1位「教員」(32.1%)、2位「会社員」(27.2%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(10.3%)、4位「保育士・幼稚園教諭」(5.9%)、5位「看護師」(4.8%)、女性では1位「教員」(36.1%)、2位「会社員」(31.3%)、3位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(13.1%)、4位「警察官・消防官・自衛官」(2.8%)、5位「建築家・大工」(2.4%)となりました。
過去の調査結果と比較すると、女性では「教員」(2023年37.9%、2024年31.4%、2025年36.1%)は2023年、2024年と2年連続で2位でしたが、2025年調査で1位に上昇しました。
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※2023年調査:『教員の意識に関する調査2023』(2023年7月12日発表)
https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20230712.pdf
2024年調査:『教員の意識に関する調査2024』(2024年7月12日発表)
https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20240712.pdf
次に、未婚者(男性194名、女性213名)に、どのような職業の人と結婚したいと思うか聞いたところ、男性では1位「教員」(28.4%)、2位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(26.3%)、3位「保育士・幼稚園教諭」(21.6%)、4位「看護師」(17.5%)、5位「医師」(12.9%)、女性では1位「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」(32.4%)、2位「会社員」(26.3%)、3位「教員」(25.4%)、4位「医師」(16.9%)、5位「料理人・パティシエ」「警察官・消防官・自衛官」(いずれも12.2%)となりました。
過去の調査結果と比較すると、男性では「保育士・幼稚園教諭」が2年連続3位(2024年20.3%、2025年21.6%)に挙がりました。また、2024年調査では7位だった「医師」(2024年9.1%、2025年12.9%)は5位に上昇しました。女性では2023年、2024年調査と2年連続2位だった「教員」(2023年30.3%、2024年26.3%、2025年25.4%)が2025年調査では3位となりました。
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◆教員・学校×有名人・ドラマ
・教師として職場に入ってきてほしい有名人 男性回答・女性回答ともに1位「大谷翔平さん」
“教員”のイメージに合う有名人について質問しました。
全回答者(2,000名)に、教師として職場に入ってきてほしい有名人を聞いたところ、男性回答・女性回答ともに「大谷翔平さん」が1位となりました。理由として、「ストイックで真面目で、生徒に多大な良い影響を与えてくれそうだから」、「常に向上心をもっていて目標を達成できる努力家なので、言葉に説得力があるから」、「努力することの大切さを上手に子どもたちに伝えることができそうだから」といった回答が挙げられました。努力家でストイックなイメージから大谷翔平さんに生徒のロールモデルとなってほしいと感じている人が多いようです。
以降、男性では2位「イチローさん」、3位「武田鉄矢さん」、4位「明石家さんまさん」、5位「阿部寛さん」、女性では2位「天海祐希さん」、3位「明石家さんまさん」、4位「大泉洋さん」、5位「武田鉄矢さん」となりました。
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・これまでに最もハマった教師ドラマ 1位は「3年B組金八先生」、20代・30代では「ごくせん」が1位
最後に、これまでに最もハマった教師ドラマについて質問しました。
全回答者(2,000名)に、これまでに最もハマった(夢中になった)教師ドラマ(教師が主人公のドラマ)のタイトルを聞いたところ、1位は「3年B組金八先生」でした。ハマった理由として、「その時代に合ったテーマを取り上げている」などの回答が挙げられました。以降、2位「ごくせん」、3位「GTO」、4位「熱中時代」、5位「教師びんびん物語」となりました。2位の「ごくせん」では「悪者を教師が成敗してスッキリするので」、3位の「GTO」では「ハチャメチャだが筋が通っている」といった回答が理由として挙げられました。
年代別にみると、20代と30代では「ごくせん」、40代以上では「3年B組金八先生」が1位となりました。
また、印象に残っている主人公のセリフでは、1位の「3年B組金八先生」の「ミカンや機械を作っているんじゃないんです。人間を作っているんです」などの不良生徒を腐ったミカンと例えられたことに反論したシーンのセリフが多く挙げられました。そのほか、2位の「ごくせん」では、「私? 私はそいつらの担任の先生だ」、3位の「GTO」では、「いいじゃねぇかよ、お前はお前で」などが挙げられました。
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※調査結果全文は添付PDFのファイルよりご覧いただけます。
■調査概要■
調査タイトル:教員の意識に関する調査2025
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)
調査期間:2025年5月26日~6月2日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,000名
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
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プレスリリース提供元:@Press