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2026.05.162026年5月吉日
アートギャラリーのようでギャラリーではない — A gallery, but not a gallery.
2026年6月のBIOME(バイオーム)Kanjiru(Art)展覧会について、ご案内いたします。
2026年6月6日(土)から6月28日(日)まで
12:00 – 18:00
*最終日は15:00まで
*水曜日・木曜日は休廊
*作家の在廊は、6月6日(土)と6月7日(日)に予定しています。
BIOMEにおける陶への視線をひらき、その流れをつくり続けてくれる堂前守人氏の展覧会です。
堂前氏との出会いは、作品を通してでした。お祝いの品としていただいた、花模様のカップ&ソーサー6客。西洋の陶磁器のような華奢で華やかな雰囲気を纏うものではなく、手にしっかりと馴染む、持ちごたえのあるカップ。中央の窪みのないソーサー。描かれていた紋様は花でしたが、すぐに名前が浮かぶようなものではなく、深みのあるダークカラー。作品の裏側には年号が刻まれています。一目で心を惹かれ、贈ってくださった方に作家名を尋ねたのがはじまりです。
その特別な手触りに触れ、これまで出会ってきた陶芸作品とはまったく異なるものだと感じました。そこには、作家の生き様そのものが表れているように思えたのです。
堂前氏の歩みもまた、興味深いものがあります。函館ラ・サール高等学校卒業後、大学へ進学するも間もなく自らの意思で退学。その後、大分県立芸術短期大学生活芸術科へ転校・卒業し、大分、瀬戸、オーストラリア、ニュージーランドで陶芸を学びました。その後国内で独立し、のちには北海道函館市へ移り、1997年「はこだて工芸舎」をスタートします。
はこだて工芸舎は、函館の旧梅津商店を改修した空間で、堂前氏のアトリエ、ギャラリー、イベントスペース、店舗、カフェを併設しています。観光客のみならず、地域に根ざした場として、多くの人に親しまれてきました。同所では、堂前氏自身の作品に加え、北海道内外の工芸品や古いものも扱っています。場を直し、保ち、使い続けながら、誰もが立ち寄れる場所を育んできたことも、堂前守人氏の活動の大きな魅力のひとつです。
函館を拠点に創作と制作を続ける陶芸家・堂前守人氏。本展では、暮らしのなかで使われる器と、飾り観る作品、その双方をご覧いただけます。
堂前守人氏の陶は、暮らしのなかで使われる鉢、皿、碗などを中心としています。しかし、その魅力は実用性だけでは語れません。草花や風景、色、線、そして古い器の気配を重ねながら生まれる表情は、使い手とともに時を刻んでいくようでもあります。
「機能美」と「装飾美」を明確に分けるのではなく、そのあいだを行き来しながら制作を続けていることも、堂前氏の作品の特徴といえるでしょう。
個展タイトルである「その時そのときを描く」は、堂前氏が数年前から、器の裏に年号と月を記し、その時々に見た風景や草花を描くようになったことに由来しています。
きっかけのひとつには、ニュージーランドで出会った陶芸家の存在がありました。使うための器であっても、一つひとつを作品として制作し、年号とサインを入れる。その姿勢に触れた経験が、長く残っているといいます。
年月を記すことに加え、その時に目に映っていたものを描くことで、作品は、その時、その頃の時間とゆるやかにつながる存在となっていきます。
本展では、黒と白の器、明るい花を描いた器、そして久しぶりに取り組んでいるという銀彩の器など、堂前氏を象徴するいくつかの作品が並びます。御影にて再始動したBIOMEにおける初の陶展覧会として、改めて堂前守人氏の仕事をご紹介いたします。
堂前氏は、「一つの方向に揃えるのではなく、その時に気になるもの、作ってみたいものを続けていくうちに、複数の流れが生まれてきた」と語ります。
本展では、日々の暮らしのなかで使える器を中心にしながら、観て、飾って楽しむ作品もあわせてご紹介いたします。
BIOMEでは、堂前氏の作品を、単なる手仕事の感触や古いものへのまなざしとしてだけ捉えているわけではありません。生活のなかで使われる陶器をつくり続けること、地域とともにあること、そして"その時"を作品に刻んでいくこと。そのすべてが、ひとつの流れとして静かにつながっている点に注目しています。
これまで何度か展覧会に足を運んでくださった方にも、神戸で初めて堂前氏の作品に出会う方にも、"今"の堂前守人氏の仕事を、そのままご覧いただく機会として、本展を開催いたします。
「毎日を共に過ごす鉢や皿や碗のような、普段の暮らしの中で使えるものを中心にご覧ください。そしてそれだけではなく、陶作品として飾って観るものも、生活の一部としてご覧いただけたらと思っています。
BIOMEでは人気をいただいている黒と白の器、明るい花の器、それから昨年末からまた作り始めた銀彩の器があります。いろいろな質感のものができていますが、その時に自分が作りたいと思ったものを、自分の時間と相談しながら作陶しています。
数年前から、器の裏に年号と月、それからその時々の風景や花などを描くようになりました。自分がその時見ていたもの、気になっていたもの、その時の手の動きがそのまま残っていけばいいと思っています。大げさな意味ではなく、忘れないための小さな印のようなものです。
自分の作品のもとにあるのは、日々見ている草花や風景、古い器や古いものの手触りのようなものです。
特別に遠いところから来るというより、工房のまわりの草花だったり、季節の移り変わりだったり、日々の暮らしの中でふと目に入るものだったりします。同じ花でも、見る時期や気分によって違って見えるので、何度描いても飽きません。
新しいBIOMEの空間では、いつもの函館とはまた違った見え方になるのではないかと思っています。神戸で初めてご覧になる方にも、これまで見てくださっている方にも、今の作品をそのまま見ていただけたらと思っています。」
(2026年5月 堂前守人)
画像素材は、2点ご用意しています。
堂前守人 画像(クレジット必要)
作品 画像

野花の作品を主とした生活の器や、銀彩の作品。陶の壁掛けや雑貨などユーモラスな作品もご案内します。

堂前守人氏(写真提供_peeps hakodate)
BIOME(バイオーム)は、阪急神戸線・御影駅南エリアへ拠点を移しました。
兵庫県神戸市東灘区御影2丁目6番11号 BIOME 御影Alcove 1F(〒658-0047)
以 上
本件へのお問い合わせ
email:artroom@biomekobe.com
BIOME(バイオーム)栗山典
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